[アップデート] Amazon Interactive Video Service の CloudWatch Metrics が追加され、視聴者数などが取得出来るようになりました
こんにちは、大前です。
Amazon Interactive Video Service(以下 IVS)に掲題のアップデートがありましたので、お知らせします。
Amazon Interactive Video Service adds new Cloudwatch Metrics
どんなアップデート?
タイトルの通り、IVS に 2つの CloudWatch Metrics が追加されました。(ConcurrentViews はチャネル毎と、IVS 全体の合計でメトリクスがそれぞれ存在するので、ある意味では 3つ増えた形になります)
- ConcurrentStreams
- ライブストリーミングしているチャンネルの数
- ConcurrentViews
- ライブチャンネルでの同時視聴回数。積極的に動画をダウンロードしたり再生しているユニークな視聴セッションがカウントされる。
新規で追加されたメトリクスは追加の設定無しで収集されます。これにより、IVS に対して今まで以上に多角的な監視が行えるようになります。
また、ConcurrentViews によって視聴者数がメトリクスとして簡単に取得できるのは嬉しいポイントかもしれません。ただし、単一マシン上で複数の視聴が発生した際の重複排除などは行っていないそうなので、正確な数値が必要な場合はひと工夫が必要そうです。
視聴回数をカウントする場合、Amazon IVSは個々の視聴者の正当性を考慮せず、単一のマシン上の複数のビデオプレーヤーなど、ローカライズされた視聴者数を重複排除しようとしません。
やってみた
実際に、IVS で配信を行なった後に CloudWatch を確認すると、メトリクスが追加されている事がわかります。
今回は 1チャンネルのみで配信を行い、複数ブラウザで視聴させたりしてみました。いい感じにメトリクスが取れてますね。
注意点?なのかはわかりませんが、IVS のコンソール画面にあるプレビューも 1つの視聴者としてカウントされていました。頭の片隅に入れておくと良いかもしれません。
(参考)あわせて読みたい
本アップデートにあわせて、AWS Media Blog から以下の投稿がされています。
今回追加されたメトリクスの他、IVS からのイベント等もメトリクスとして収集しダッシュボードにまとめる事で、いい感じに IVS を監視するサンプルが紹介されています。
上記ブログ内から CloudWatch ダッシュボード等を作成する CloudFormation を実行できるので、実際に展開してみました。
今回追加された 2メトリクスの他に、配信のスタート/ストップや IVS のクォータ監視までを 1画面で確認する事ができ、なかなかいい感じです。 IVS を使用する際には、とりあえずこのダッシュボードを展開しておくのも良いかもしれません。
おわりに
IVS に追加された CloudWatch Metrics を紹介しました。IVS、どんどん機能が充実していて楽しいですね!
以上、AWS 事業本部の大前でした。